天国と地獄
 

2023年9月22日更新

第228回 健康について<その1>

皆さんこんにちは、浅井隆です。
このコラムではいろいろなテーマについてお話していますが、
今回は人としてもっとも基本的なこと、「健康」についてお話してみたいと思います。
というのも、私は現在68歳で今年の12月には69歳になり、70歳も目前です。
昔でしたら、70歳といえば腰の曲がった立派なおじいちゃんですね。
しかし今は長生きの時代となりましたので、70歳といってもまだまだこれから、
十分若いと言えるかもしれません。

けれど、それでも身体は確実に老化してくるものです。
年を重ねると、人間は本当にいろいろな不調を経験します。
私が最近困っているのは、夜中に何回も起きてしまうことです。
昔のように熟睡するということができないのです。
というわけで、今回は久しぶりに健康についてお話をしたいと思います。

人間は、年齢に関係なく“健康”こそが全てです。
それは、身体の健康だけにとどまらず、精神の健康も重要となります。
ただ、まずは身体が健康でなければ、その精神も健全には保たれません。
身体が弱ったり病気になって高熱が出たりすれば意識は朦朧となり、
きちんとした判断もできなくなります。
昔から「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言われていますが、まさにその通りなのです。

健康をどう維持するか、将来病気にならないためにどう予防するかは、
「よく生きる」ためにとても大事ですが、とりわけこの“予防”が非常に重要です。
現在私は、年に1回は血液検査を受けています。
今のところ悪いところは全くありません。
多少中性脂肪が多いぐらいで、
心臓も問題なく脳も普通の人よりは良く働いているのではないかと思っています。

しかし実は私は、15歳~20歳の頃くらいまで自分は長生きできないと思っていました。
私の母方が、短命の家系だったためです。
父方は長生きの家系なのですが、
私は母方の血を強く受け継いで短命に終わると考えていたのです。

昨年の12月10日に私の父親が亡くなりました。97歳の大往生でした。
91歳くらいまではボケもせず、ピンピンしていました。
80代までは、私が世界中を旅する時に一緒に連れて回るほどでした。
父親の母親、つまり私の祖母も97歳くらいで亡くなっています。
父方は本当に長生きの家系なのです。

それに対して、母方は皆、短命でした。
私の実の母は、私が大学生の時に亡くなりました。
その母親(私の祖母)もリウマチだったらしく、長生きはできなかったようです。
また、母親のお兄さんも57歳くらいの時に“くも膜下出血”で突然倒れて
亡くなってしまったそうです。
元々血圧が高かったようなのですが、
いずれにしても母方の家族が若くして亡くなっていったことを知るにつけ、
自分は長生きできないと思っていたのです。

そのため、私は常日頃から「いかに健康で長生きするか」ということについて考えてきました。
しかしながら、一言で「健康を守る」、あるいは「将来の病気を予防する」と言うのは簡単でも、
実際やるとなるとこれは非常に難しいことなのです。
「医者の不養生」という言葉もある通り、医者ですら自分の体調管理をするのは難しいものです。
それに加えて、私は母方ゆずりの身体の弱さも受け継いでいます。
果たして、どうやって身体の健康を維持できるのか、必死に考えました。

私は高校時代から環境問題に非常に興味がありましたので、
汚染された食べ物は極力食べないようにしました。
あとは、意外なところかもしれませんが、「電子レンジ」も使いません。
皆さんの家庭に必ずある電子レンジですが、実は身体にとって非常に良くないものです。
その要因は2つあり、ひとつはすさまじい電磁波です。
脳を焼くくらいの電磁波が出ているとも言われており、非常に危険です。
そしてもうひとつは、マイクロウェーブです。
マイクロウェーブで食べ物を調理してしまうと、本当に必要な栄養が壊れてしまうのです。
私の家にはオーブンはありますが、電子レンジはありません。

また、最近普及している「LED」も身体に非常に良くないと言われています。
だいたい便利なものというのは、身体に良くないものが多いのです。
もちろん、日々口にする可能性がある食品添加物や農薬については、
高校時代からたくさん本を読んで研究してきました。
私は基本的に家で食事をすることが多いのですが、
お手伝いさんには「値段は高くてもいいから、安全な食材、
有機栽培の無農薬または少農薬のものしか買わないように!」と、何度も念を押しています。

たとえば、魚も近年は養殖ものが多いですが、特にハマチなどでは感染症を防ぐために
抗生物質や成長ホルモンなどを大量に投与されており、
また囲いの網には汚れを防ぐために毒性の高い薬剤が塗られているのです。
ハマチを養殖している業者の人たちの中には、内々で
「これは食い物ではない」と言っている人もいるそうです。
いけすの魚には、“発ガン性”を指摘される物質が蓄積され、
そしてその魚をずっと食べ続けている人間は、ガンのリスクが飛躍的に高まるわけです。

じつは先進国でこんなにガンが増えているのは、日本だけです。
私は日本でガンが多いのは、食品添加物や電磁波などの影響が大きいと思っています。
そのため、極力そうしたものを排除した生活を心掛けています。
ただ、現代社会においてすべての人がこうした悪影響を及ぼすものを
すべて排除するということは不可能でしょう。
外食をすれば、その料理の中に何が入っているはわかりません。
だからといって、外食しないというわけにも行かないでしょう。

健康に悪影響を及ぼす可能性のあるものを良く知り、
なるべくそういう物を摂らない、あるいは排除していくということを心掛けることで、
少しでも元気で長生きすることを目指すのが重要でしょう。

 

母方の血筋から、自分の健康について若い時から真剣に考えてきた。
身体に良くないとされるものを摂らないことや不摂生をしないことで、
健康を保つことを意識して生活している。
            (2023年8月 長崎県・亀山社中にて)