天国と地獄
 

2017年5月2日更新

第20回 民間外交

 

先日、シンガポール経由でニュージーランドに行ってきました。
今年になって2度目です。

ニュージーランドはこの写真を見て頂きますとわかる通り、
伊勢エビのような“スキャンピー”という手長エビも捕れて、
非常に食材が豊かなところです。
ここに出ているのはシーフードですけれど、
食糧自給率がなんと300%と言われています。
日本の食糧自給率は現在、40%と言われています。

 
 




写真のお刺身は美味しそうでしょう。

実際に大変美味しかったので、
皆さんも是非、ニュージーランドで
シーフードを召し上がって下さい。

(ニュージーランドにて)




 

ニュージーランドに実際に行ってみるとわかりますけれど、
空気も世界一ピュアで、深呼吸したくなるほどおいしい。
なぜかと言いますと、ニュージーランドが工業地帯や人口が多い地域から隔絶されているためです。
日本では、九州の福岡などは特に、
春頃には中国からPM2.5が飛んできて霞のようになって大騒ぎです。
子供達に良くないということで、
学校でもPM2.5の飛来がひどい時には子供を外に出させないというくらい大変な状況です。
やはり物理的に近いということで、偏西風に乗って来てしまうのですね。

その点、ニュージーランドは隣国のオーストラリアにも工場もほとんどなく、
しかもオーストラリアとは2,000㎞離れています。
近いようにも思うのですが、2,000㎞というとジェット飛行機ですと3時間くらいかかる距離です。
ですから、汚染物質が飛んできません。
しかも最近、北朝鮮の問題が大騒ぎになっており、
北朝鮮の核ミサイルが日本を狙っていると言われていますが、
ニュージーランドの周辺にはそのような国もなく、どこからも狙われていません。
そういう意味でも安全です。
しかも原発も作らせません。
今後も作る予定はなく、化石燃料と地熱発電と水力発電で全部まかなっているのです。

というわけで、現在ニュージーランドは世界で一番人気のある国で、
前にも言いましたが、世界中の大富豪が集まっている国なのです。
ただ一つ残念なのは、中国がこの国に注目していて、
ニュージーランドと友好関係を結んでいることです。
ニュージーランドも中国がいないとやっていけないので、
中国に対して恩恵を与え優遇関係を作るという書類にサインをしたのです。
日本は、国としてはその点で出遅れています。
ですから私たち日本人は、もっと世界情勢を見ながら民間外交、
つまり国だけに任せるのではなくて
自分たちが日本とニュージーランドの架け橋になれるようにするとよいと思います。
私もそうなれるようにと思ってニュージーランドとさまざまな関係を作っている最中です。

浅井隆