天国と地獄
 

2018年11月15日更新

第75回 世界経済の破綻に賭けろ

 

単刀直入に申しますが、現在、世界経済は恐慌へと落ちて行く崖っぷちに立たされています。
今年の2月と10月に米国株が急落しました。
しかし、これは来たるべき、恐ろしい下落相場の前兆の前兆に過ぎないと私は感じています。
少し、恐ろしい話をします。
実は、前述した今年の2月と10月の米国株の下落は、
ニューヨーク・ダウ平均の1日の下げ幅としてはトップ3を独占しています。
そのトップ3は、以下の通りです。

  1. 2018年2月5日……1,175.21ドル
  2. 2018年2月8日……1,032.89ドル
  3. 2018年10月10日……831.83ドル

ところがトップ3の下げ幅を記録したにも関わらず、
米国株は弱気相場に突入しませんでした。
2月のケースは、調整で済んでいます。
ちなみに、調整の定義は直近の高値から10%以上の下落で、
弱気相場の定義は直近の高値から20%以上の下落とされています。
米国株は2009年3月に強気相場に転換して以来、
一度たりとも弱気相場を経験していません。
これは史上最長の強気相場であり、調整もたった4度しか経験していないのです。
バブルとは、弾けてみて初めてバブルだったことが判明しますが、
それでも現在の米国株にはバブルの疑いが濃厚です。
私は来年(2019年)の後半か、再来年に深刻な下落相場が訪れると踏んでいます。
ただし、それまでにメルトアップ(最後の上昇)を演じる可能性もあると見ています。
日経平均で言うと、25,000円でしょうか。
ダウなら27,500~30,000ドルも考えられます。
そうした局面を1~2度経て、大きな暴落につながって行く。
その原因としてまず考えられるのが、中国経済の失速です。
中国政府は少し前までデレバレッジ(債務圧縮)を推進していたようですが、
貿易戦争などの影響によって風向きが変わったため、
直近では金融・財政政策が共に緩和方向へと傾いているように思います。
地方政府を筆頭に、日本に接近してきているとの報道がなされていますが、
これはよほど困っているという証左でしょう。
中国のほかにもオセアニア(オーストラリア+ニュージーランド)とカナダの不動産バブル、
そして米国の第二次ハイテク・バブルも気になります。
私は、世界経済の崩壊は避けられないと考えていますが、
最近は世界経済の破綻に賭ける方法はないかと模索してきました。
そこで導き出されたのが「オプション」です。
より具体的には、「日経225オプション」で相場の荒波に乗るという方法です。
詳細に関しては、11月に本が出版されるのでぜひ読んでみてください。
『100万円を6ヵ月で2億円にする方法!』(第二海援隊刊)というタイトルです。
日経平均が10年に1度の暴落(もしくは暴騰)を演じた際、
オプションを使えば少ない手取りで大金を手にすることも夢ではありません。
興味のある方は、ぜひ本を読んでみてください。
ちなみに、史上3番目の下げ幅となった10月10日の下落は、率にして3.2%に過ぎませんが、
1929年のブラック・サーズデーは12.8%、1987年のブラック・マンデーは22.6%も下げています。
これを現在のダウに当てはめると、1日に3,000~5500ドルも動くということになります。
こうした衝撃的な相場が、来年か再来年に起こる可能性があるのです。

織田信長の鎧の前で。
来年やって来る経済破綻に向けて、
十分備えていただきたい。

(マリオットホテルロビー・名古屋市にて
                2018年10月)